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リトル・バイ・リトル

0歳の女の子を育てながら暮らしています

妊娠している予感

その日は突然やってきた。

 

1週間前にバンコクから帰国して以来ずーっと気持ちが悪くて胃がムカムカする。
あの灼熱の暑さと、タイ料理の香辛料にやられたんだな。それにしても長引くな。体調不良のせいで生理まで遅れてるよ。30歳手前となるとカラダもやっぱり歳を取るんだな。なんて思っていた。

 

「ただの疲労」と思い込んでいたけれど、1週間経っても胃のムカムカは治まらない。
それどころか、大好きだったクロエの香水を、いつものように体に振りかけたとたんクラクラーっとして地面が揺れている感じがした。
お風呂上がりに柔軟剤の香りがするバスタオルに身を包まれる瞬間は、小さな幸せを感じる時間だったのに、なぜだか甘ったるい香りが鼻の奥の粘膜にまとわりついて吐き気が一気にやってくる。

 

ここまで来たら、何人もの友人から教えてもらった「妊娠した時の話」が頭をよぎって、もしや・・・という気持ちが湧いてくる。

 

子供はずっと欲しいと思っていた。
夫とも「将来は子供2人か3人は欲しいよねー」なんて話もしていたので、妊娠して困ることなんて1つもなくて、むしろ喜ばしいことだけれど、7ヶ月後に結婚式を控えていたこともあって、まさかこのタイミングで妊娠なんてしないでしょ、と高を括っていた。

 

そうこうしていると、会社でインフルエンザの予防接種を受けなければいけない日がやってきた。
「もしも本当に妊娠していて、予防注射の影響でお腹の子供に何かあってはいけない!」という本能のようなものが働き、急いでマツキヨに妊娠検査薬を買いに行った。

渋谷のマツキヨは、狭い通路と棚に商品が所狭しと陳列されていて、なかなかお目当ての妊娠検査薬が見つけられない。
いつもの私なら、すぐに店員さんに声を掛けて商品を持ってきてもらうけれど、何だか恥ずかしい気持ちが沸々と湧いてきて、何度も通路を往復してようやく妊娠検査薬を手に入れて帰路についたのでした。