リトル・バイ・リトル

0歳の女の子を育てながら暮らしています

始めての産婦人科

内診台のカーテン越し。
「うん、赤ちゃんいるよ~。」
白髪まじりの優しいおじいちゃん先生が、ごく当たり前のことのように教えてくれた。

 

この時初めて涙が出た。
内診台で足を広げながら泣いているなんて、気味が悪いな・・・。と冷静な気持ちもあったけれど、それでも涙がちょっと出た。

 

本当にちゃんといるんだ、という安堵の気持ち。やっぱり嬉しい気持ち。
まだまだどんな姿なのかも分からないし、カタチのないものだけれど、愛おしい気持ちがジワジワと溢れ出て、その温かい感情は1日中おさまらなかった。

 

内診が終わって、診察室に戻ると先生が赤ちゃんの色んな情報を教えてくれた。
今が8週目だということ。赤ちゃんの大きさが13ミリであること。予定日が7月5日であること。
普通の生活を送って大丈夫だけど、お酒は飲まないこと。しんどかったら休むこと。
次は2週間後に来てね、ということ。

 

すっかり浮かれた気持ちになった私は、帰り道に「たまごクラブ」というプレママ向け雑誌を買った。


この時はまだ、妊婦生活がこんなに自分にとって不向きな期間だとは知らずに・・・。